ＦＩＬＥ．００６ ウィザードリィ外伝１ 〜女王の受難〜
ウィザードリィと言えば、RPGでも初期の方に発売された。
所謂、老舗的な存在で今もその独自のシステムとシナリオに魅了されている人間は少なくないだろう。
難しすぎるとか不親切だと言う話もあるが、何もかも手探りでシビアな状況を作り出すことで、
このゲーム独特の緊張感を出していると言えよう・・・。
で、今回レビューするのは、アスキーが発売した携帯機最初のウィザードリィ・・・。
ちなみに、完全日本製のウィザードリィでもあったりする。
■で、まずはストーリーから・・・。
何時かの時、リルガミンと言う場所・・・ニルダの杖にて守られし都市で、１つの事件が起こる。
それは、賢者タイロッサムの反乱・・・女王アイラスは冒険者達にその討伐を依頼する。
冒険者達は、旧王宮の地下６階にいるタイロッサムを討伐することが第１の目的だ。
しかし、タイロッサムの真意は別のところにあり
タイロッサムが亡き後も冒険者達はその意思を引き継いで異次元の迷宮へと足を進める。
それは、名誉の為か、それともタイロッサムの真意を悟り責任を感じた為か・・・。
その真意は誰にも分からないが、冒険者達は更なる闇へ進む事になる。
(多分、”そこに迷宮があるからだ”って感じなんだろうなぁって事は言ってはいけない！)
基本的に、
旧迷宮を探索して逆賊タイロッサムを倒す前半戦
タイロッサムの真意を悟り新たな迷宮、異次元迷宮で真の敵と戦う後半戦
と、この２つに分かれています。タイロッサムが倒されリルガミンの宝珠を持ち帰れば、
”α”の称号が付きます。ここからが後半戦で、旧王宮から続く異次元迷宮を攻略する事になります。
そこに待つのは、とある意外な人物・・・理想を追い求めた彼女をとめることはできるか！？
ちなみに、この後もアイテム探し専用の隠しフロアも用意されているので、クリア後も楽しめます。
(ちなみに、ラスボスを倒すと女王との友情の証としてハートの称号がつく)
■次はシステム面なんですけど・・・
言わずと知れた基本的なウィザードリィのシステムです。
闘技場でキャラクターを設定してポイントを振り分け、職業を決めて酒場にてパーティ編成
この時、ボーナスポイントは１８以上が望ましいと言うのもやっぱり同じです。
基本的に職業は、以下のとおりです。(青い字の職業は上級職です)
戦士 ： 力１１以上で転職可能
基本的に攻撃力が富む前衛攻撃型の職業。魔法は覚えないが、
その攻撃力と守りの高さは、パーティ必須と言える。初期状態では最低２人は欲しいところです。
魔法使い ： 知恵１１以上で転職可能
魔法使いの呪文を覚える魔法のエキスパート。全職業中一番打たれ弱いので前衛には向かないが
攻撃力が高い魔法使いの呪文は大きく戦局を変えることになるだろう。
ただ、最初の内は一番死亡率が高いので要注意！
僧侶 ： 性格が”中立”以外で信仰心が１１以上で転職可能
僧侶の呪文を覚える回復魔法のエキスパート。魔法使いほどではないがやはり打たれ弱い職業。
僧侶系の呪文は回復が多いが最初の内はあまり回復しない。
状態異常回復や全回復を覚えてから、この職業は真価が発揮されるだろう。
また、アンデットモンスターを一撃で倒す”呪いを解く”を持っている。
盗賊 ： 性格が”善”以外で素早さが１１以上で転職可能
戦闘と言うよりは、冒険の補助的のサポーターのような役割を果たす。
敵が落とす宝箱の罠外しや扉の鍵開けを出来る職業で、この職業もパーティ必須！
戦闘ではあまり役に立たないが、レベルアップは結構早い。
ビショップ ： 性格が”中立”以外で、知恵と信仰心が１２以上で転職可能
魔法使いと僧侶の呪文を一度に覚える魔法の達人。打たれ強さは僧侶とあまり変わらない。
アイテムの識別も出来るまさに万能キャラなのだが、レベルアップが遅く、魔法の習得も遅い為
使うなら、後半の経験値が高い時にした方が無難である。一番作りやすい上級職だけどね。
ちなみに、僧侶同様に”呪いを解く”を持っている。
侍 ： 性格が”悪”以外で力１５、知恵１１、信仰心１０、生命力１４、素早さ１１以上で転職可能
簡単に言うと魔法戦士である。戦士並みの戦闘能力を持つが魔法の取得は遅い
エルフやホビットなら、ボーナスポイント１８以上で作れるので使うなら最初から作るのをお勧めする。
上級職なのだが、少なくともビショップよりは成長は早い。
また、最強の武器”むらまさ”を初めとした侍専用の装備も少なくは無い。(刀系は侍専用)
ロード ： 性格が”善”で、力１５、知恵１２、信仰心１２、生命力１５、素早さ１４、運１５以上で転職可
こちらは僧侶の魔法を覚える魔法戦士で、初めから作るのは殆ど不可能な職業
侍同様、戦士の戦闘力を持ち、魔法の取得は侍やビショップより早い。成長は侍と同程度の速度
ある意味、最終職業であり装備しだいで最強キャラにすることも出来る。
専用装備もあり、”聖なる鎧”や”エクスカリバー”と言った神聖な装備を身につけることが出来る。
僧侶系の魔法を使うだけあって、当然”呪いを解く”も使う事が可能
忍者 ： 性格が”悪”で全ての能力が１７以上で転職可能
最終最後の上級職で最強の戦闘能力を誇るまさに戦神！初めから作るのは絶対不可能な職業
レベルアップをするにつれてアーマークラスが下がっていく為、鉄壁の防御を誇るようになる。
また、攻撃力も高い上に初期状態からクリティカル(一撃死)の能力がある為、攻撃面でも十分強い。
あと、少しだが盗賊のスキルも持っている。ただし、成功率は低い為過信は出来ない。
専用装備もあるが下手に装備品をつけるより何もないほうが強いので基本的に装備はいらない職業
しかし、実際は装備がないと魔法防御が殆ど無い上に、成長率が全職業中最も遅いので
無理して作る必要性は無いと思われる。性格上、ロードと一緒にパーティに組めないし・・・。
職業は、初めから設定して、後で転職も出来る。しかし、転職後は能力がその種族の初期値に戻り、魔法の使用回数も半分(最低４回)に減ってしまう。
また、年齢も５歳は上がる為、不用意な転職はお勧めできない。
この他にもロードと忍者は性格と能力関係無しで転職できるアイテムがある為、
能力ダウンや魔法の使用回数が半分になるのが嫌な人はそちらをお勧めする。
ただし、その場合次のレベルアップがかなり困難になると言う難点もあるのだが・・・。
種族は好みに分けても良いんですけど、このゲームはレベルアップで能力が下がることがあり、
また、生命力が２以下になると問答無用で衰弱死してしまうので生命力の低いキャラは
お勧めできません。無難に進めるなら、人間やドワーフと盗賊用にホビットがお勧めです。
エルフは死に易いので初心者はお勧めできません。人間の変わりにノームを使うのも良いけどね。
性格は、”善”・”中立”・”悪”の３タイプあります。
善 ： 悪の性格のキャラとはパーティが組めない。友好的な敵を見逃しているとこの性格になる
悪 ： 善の性格のキャラとはパーティが組めない。友好的な敵を見逃さないとこの性格になる
中立 ： 性格の変化がなく、誰とでもパーティが組める
それ以外にも、性格により装備できるアイテムや就ける職業が違います。
また、パーティ制限があるのは酒場だけでダンジョン内での合流は性格の制限はありません。
魔法や武器についてですけど、少なくともこのゲームでは説明は付いていないので、
他のサイトや攻略本のリストを参照にした方が無難です。
自分で調べつくすという豪な方もいると思いますが、かなり悪質な特性を持つアイテムもあるので、
自分のキャラを失いたくない人は、素直にリストを確認するようにした方がいいです。
アイテムはとてもじゃないけど紹介できないけど、魔法だけなら紹介できるのでリストを作っておきます。
見たい方はこちらへどうぞ。
■基本的なシステム面が分かったところで、いざダンジョンへ！
これも、ウィザードリィのお約束・・・３Ｄダンジョンです。
最初は迷いやすいですけど、とにかく歩き回ります。
ただ・・・最初は死に易いので、こまめに町へ戻る事をお勧めします。
これもウィザードリィのお約束なんだけどね。
ちなみに最初の１階層からピット(落とし穴：ダメージを受ける)があるので注意して下さい。
そして、ある程度レベルが上がったら、２階層へ・・・毒消しと気付け薬はお忘れなく！
下へ降りるほどクリティカルの恐怖があるのは、やっぱり同じです。
３階層より下は、忍者や侍系が出てきて常に首を狙っている事をお忘れなく・・・。
４階層からでてくるダークゾーンはデュマピックや宝石の指輪でマップを確認しながら、
出来る事なら、紙にマップを書きながら進むと無駄がなくて良いです。
ワープゾーンを組み合わしたものも多く、光ったらすぐに現在地を確認した方が良いです。
５〜６階層になってくると、普通に高レベルの全体攻撃魔法が襲ってきます。
悪い事は言いません、コルツを最大限に生かして、特効薬や/マディを用意しておいて下さい。
ちなみに、５階はイベントの関係か落石(ダメージ)が多いです。気をつけましょう。
ちなみに、５階層はエレベーターでしか行けません。
３階層は、エレベーターを使用可能にする為、４階層は６階に行くアイテムを取る為の階層です。
あと、４階層は”左の・・・・・が正解”と言っておきましょう。(６階に行く為に必要なアイテムです。)
６階層に行く為にはちょっとしたイベントをこなさなければなりません。
４階層と５階層で利用目的の分からないアイテムが手に入ったと思います。
５階層で、それを手に入れてない場合は泉を探してください。その時、麻痺回復を忘れずに！
で、５階層を回っていたら６階に進む階段を見つける事ができるでしょう。
しかし、行き止まりでシークレットドアもなし・・・しかし、あることに気付くはずです。
何もして無いのにアイテム欄が開く場所が一箇所あるのです。
そこで４階と５階で手に入ったアイテムを使ってみると・・・？
６階層はワープの連続です。訳がわからなくなると思いますが、
レベルアップがてら頑張ってくるくる回ってみて下さいな♪
異次元迷宮より先の話なんですけど、これ以上書くのもアレなんで、
昔やってたヴァニラ日記をまとめます。
そう！文章になってないでお馴染みのＷｅｓの短編駄文です。
少しは分かると思いますので見てやって下さい。(壮絶なネタバレがある為、注意！！)
† ヴァニラのウィズ日記 †
ａｃｔ．１ ａｃｔ．２ ａｃｔ．３ ａｃｔ．４ ａｃｔ．５ ａｃｔ．６ ａｃｔ．７ ａｃｔ．８
え？お前はゲームする前にその陳腐な文章能力磨きやがれ？
そんなことは気にしてはいけない！ ヽ(´∀｀)９m ﾋﾞｼ!!(気にしろ！！！
■まぁ、それはそれとして総評に・・・(うぇ〜い、頑張ります・・・)
良しも悪しも普通のウィザードリィであり、バグも少ない為丁寧な出来だと思います。
かなり昔のゲームなんだけど、やっていてかなり熱中できます。
というか、中毒性ありますよ！これ！！(笑
昔ながらの不親切な部分もあるでしょうけど、それ以上に噛めば噛むほど楽しめる。
味のあるゲームだと思います。その味が出てくる前に止める人も少なくないんでしょうけど・・・。
ウィザードリィというゲームのスタンスが昔からあまり変わらないからかもしれませんが、
昔のゲームだって、良いものは凄く楽しめるんだ！・・・そんな事を感じるゲームでした。
まぁ、はずれもあるでしょうけど・・・それは今も昔も変わらない訳だし・・・ね！(ヲイ！！
ＤＳやＰＳ３と言った近代物のゲームに目を向けるだけではなく、
たまには、昔のゲームも思い出してみては如何でしょうか？意外な発見があるかもしれませんよ？
